ネットにも不慣れで何もかもが初めてだったあの頃。

書いていて懐かしいです。

色々あったように思いますが振り返って文章にできることといったらこれくらいでしたね。

随分前のことなのでまた思い出したらぽちぽち書きますけど。


ゴキンは地域密着型なので頻繁に活用していると会ったことのある人とか結構出くわしますね。

好みのサークルがかぶってたりして。

なので礼儀など要注意です。

所詮思いっきり出会い系なわりに、まあ健全なほうだと思いますので。


あまり出会いがかんばしくなかったら退会してほとぼりさめてからまた登録というベタな手もありますけどね。

このサークルは結構成婚率の高いサークルだと思います。

特に年下男性と年上女性のカップルが多かったですね。

男性は三十とか三十一とかで結婚するパターンが多かったのでそれが昨今の男性の結婚適齢期というか年貢の納め時期なのだなあと解釈しましたけど。


私も一応四歳年下の「彼きどり」がいました。

というのも全く私には「その気」がなかったのですが彼はどうやら私と特別に付き合っていると勘違いしていたようで。

といっても一度だけキスしましたが。

それ以上はする気になれませんでしたね。

下手くそだったので。


年下でも女性の扱いがうまくないとカップルになるのは困難です。

それでも自分が育ててあげるくらいの勢いのある切羽詰った女性なら別ですけど。

ですから今振り返っても思うのですが「こいつらサークルじゃなけりゃ絶対結婚できねえ!」みたいなの多かったですよ。

逆にいえばいつもうまく恋愛できないひとはサークルに入会してしまえばいいんです。

ゴキンなんてサークルができては消えの繰り返しなんですから。

ひとつのサークルにしがみつかずにできる限り多く参加してみるのがコツ。

そのうち多分ひとりくらいは付き合えるのではないかと思います。


さて、男性なんですが結構ひとりよがりな恋愛下手がやっぱり多いですね。

一人で勝手に盛り上がって一人で勝手に失恋気分みたいな。

あほだなあ、と思って見てたんですけどやっぱり焦るのはよくない。

ですけど待ちすぎてもだめ。

要するにタイミングなんですね。

タイミングが下手だからなかなか恋愛に発展しないわけです。

この年下の彼もあまりに一人でつっぱしったタイミングだったので途中で無視してしました。

おもしろくなかったので。


あと年下にありがちなんですがやっぱり言葉には十分に気をつけてください。

言葉の使い方が上手な人はサークルでも人気者です。

特に女性に対しては気を払いすぎても丁度よいくらいです。

女性に対して年齢など愚問です。

これ結構あるんですけどね。

こういう質問されたら一応お答えしますけどものすごく空気が微妙になり結局同性の会員から「あいつが来たら雰囲気悪くなる」というようなことでプチオフとか知らせてもらえなくなるので要注意です。


あといい雰囲気になってきたらリラックスするのかぶしつけな質問をがんがんしてきたりしますけどそれも嫌われます。

相手が年下だと女性もなかなか甘えにくかったりするのでどうしても年下の男性を甘くしてしまうのですが、それに図にのらないように。

裏でボロカスいわれて二度とサークル内恋愛は不可能です。


女性が年上のカップルが珍しくない時代ですが、それが自分に適しているかどうかよくよく考えてください。



サークルに入会する人は男女問わずもてない人多いです。

なんでこんな美人が?と思うこともありますがやはり性格に難があったりします。


でもサークルに入るとまた一からスタートの人間関係なので「ここではうまくやろう」と過去の人間関係を勉強に、ものすごく良い性格を演じたり出来るのもまた結構面白いものです。

大抵HNですしね。


で、ここで要注意なのがサークルで仲良くなった人たちとサークル外でプチオフ的なことをしたとして、それをぺらぺらサークルで喋らないこと。

これ結構皆さん出来ないんですよ。

不思議なんですけどね。

でも要は嬉しいんだろうなあと思ってます。

特に今までもてなかった男女にしたら嬉しいだろうと思います。

サークルに入会しただけで結構異性と話することができますからね。


でもここでぺらぺら喋ったら「自分は今までもてませんでした」と言っているのと同じなので「誰々と遊びに行ったんだって?」とつっこまれても「ああ、そんなんだよー」と何気に特別なことではないんだよ、これは自分にとっては日常なんだよといわんばかりの余裕を演じましょう。

おのぼりさんになったら負けです。


しかしこれ案外女性のほうがぺらぺら喋るかもしれません。

もててると勘違いするからです。

余程今までもてなかったのだなあと思うと「あんたに生まれなくて良かった」と胸をなでおろしたものです。

ひょうたんみたいな顔したオンナが「○○がねー」とやたら特定の男性の名前を出したりすると「逆にそいつにしか相手にされてないってことだろう」と思ってしまいます。

同性ですが、ほんとに酷い顔した女性たくさんいますからね。


とにかく喋りたがりは嫌われます。

嫌われる覚悟と、今後サークル内ではもう他の相手とは何も期待しないくらいその相手に賭けているなら別ですけど。



このサークルで唯一肉体関係を持ったのがこのメンズでした。
この彼と何故そのような関係になったかというと先に書いた出雲の君との別れで私はしょんぼりしてしまっていた時期だったのです。


サークルって友達がんがん増やしていくタイプと水面下で頑張るタイプがあると思うのですが、私はできれば両方頑張りたいですが人間関係が不器用だったりするのでそれなら水面下で彼氏ゲット出来たほうが嬉しいなあと自分の方向性を徐々に固めつつある頃でした。
このメンズは出雲の君と仲良しでして。
それにくわえサークルでも古株のほうらしくサークル内では有名人ぽかったですねえ。
私は冷静に考えればあまり気のあうタイプではなかったです。
ただ一緒にいれば寂しくはないな、というタイプの彼でした。

その彼と何度かイベントでも顔を合わせるようになり何故だかイベント帰りに車で送ってもらうことになったのです。


そして何故か車の中でキスしたり、もすこしそれ以上のことをチラリとしました。
今思うとあんまり記憶にないくらいのどーでもよい関係なのですが。
でも最後までエッチしたのはやはりホテルだったのですが。
ところが何がどうなってホテルに行ったのか覚えてないんですよ。
でも結果的に二回ホテルに行った事だけは覚えています。

彼はひとつ年下の男の子でした。
家業のお店を手伝っていたのです。
私が知っていたのはそれくらいの情報です。
なんですが長いこと彼が居なかったのも手伝ったのか何となくステディな関係になりましたが勿論サークル内では秘密のつもりでした。

初めてホテルに行ったときのことでしたが、私は物凄く印象に残ったことがありました。
それは彼が所謂「ナメ上手」だったことですね。
物凄くびっくりしました。
エロブログみたいですが、これが重要なポイントなので。


セックスというのは確かに相性があると思いますが、彼のテクはおそらくサオ師に匹敵するのではないかと。
というのは今にして思えば私と彼は相性なんか無かったと思うからです。
それなのに私が感動するくらいのテクということはやはり上手かったのだと思います。

しかしそれにはワケがあったのでした。
まあ最後までエッチ終了しますよね。
まあ普通に普通に・・・・。
すると彼が泣き出したのです!
泣くんですよ?オトコノヒトが!私の上で!泣いたんですよ現実に??


「泣くほど私のコト、好きだったのか・・・!」


かなりイタイですがマジです。
オンナが泣いたら初めてだったのかも、という可能性もありますがよほど若くない限りそれもないでしょうし。
マジで私はそう思ったのでしたが彼の涙のワケは全く別次元にあり、私は自分の自惚れの強さに自己嫌悪しましたが、まあワケは次のとおりです。


以前、付き合っていた彼女がその頃勤めていた職場の事務員さんだった。
そこには他にも沢山人が出入りしていて、その中のひとりと不倫していた。
だけどそれは自分は全く知らなくて何故それが解かったかというと彼女とエッチしててその最中に彼女が不倫の君の名前を言ったと。
それがショックで彼はタタナクなってしまったといいます。


これ多分男性しか理解できないショックなんでしょうねえ。
私はいまだに「ほんとかよ?その話が事実だとは信じれるけれど、それが原因で不能になったことまでは信じられない」と思ってます。
でも真実・・・。


その後このメンズは、まあ明るい子なので彼女は次から次へと出来るんですがどうしても不能で長年エッチが出来ず(でも自家発電は出来るんだそうです。不思議だ・・・)数年ぶりに最後まで全うできたのが私だったと。
聞くところによるとやはり最後までエッチが出来ないのでそれ以外で彼女たちを満足させねばならないなしく、それで上達したのだろうなあと簡単に推測できたわけなんですが。


結局別れてしまいました。
彼の仕事が忙しくなったのでという理由でしたが、今にして思うと私は「彼の不能を治すだけの役割」だったのではないかと。
いや、そうでも思わなければオチがつかないんですよ。
でも何がそんなに良かったのかなあ?と振り返ってもみても自分では全く思い当たらないんですね。
ただ彼が勝手に思い込んでいるのですが「私が優しく彼を導いてくれたからデキた」と。
こう書いたらミもフタもないですがただベッドの上で舐められまくっていただけなんですけどねえ・・・?

そのメンズは地方出身でして。
こういう人、多いと思います。
やっぱり仕事とか何かしら事情があって馴染みのない地域に暮らすことになって会社以外に知り合いがいないというのもなんだかなあって感じになるのではないでしょうか。

そのサークルはメーリングリストもありました。
初めてメーリングリストという言葉を知った私はなかなか投稿できませんでしたがやはりサークルというのはある意味「良い人」が多いので「必ずレスしてあげるから書きなよー」と後押ししてもらえたりするんですね。


そんなわけで私はサークルにもメールにも着々と馴染んでいきました。

そのサークルはものすごく活発だったので滅茶苦茶イベントが多かったんです。
だからサークルが起動にのったらもう毎回毎回新人さんがあらわれてどんな人でも一応好奇心からか親切心からか話題の中心にはとりあえずなれます。
そうすると自分の財布の事情、時間の都合等で参加できないイベントが立て続いてしまうと、もう知らない人がわりといたりしたんです。


あと、何故かしょっちゅうイベント参加しているにもかかわらずメーリングリストのみを知っていて顔を知らないというのも結構ありました。

そのメンズはいつの間にやら登場していつの間にやら結構な人気者になったのです。
おそらく主催者の方たちが気を使って話題をふってあげてたりしたのでメーリングリストでも発言しやすく地方からの参入にもかかわらずコンプレックスなど感じずにいられたのではないかと。


で、私は正直メーリングリスト上では気にならなかったのですが、とあるイベントに参加したときにそのメンズが遅れてやってきまして。
それが初顔合わせです。
おそらくロクに話しなかったのではないかと思います。
全くといってよいほど記憶していません。

ただ、サークルの中では正直ルックスはかなり良かったです。
やや濃い顔系で、そこそこ背が高く、地方出身故かおっとりしており人当たりも柔らかい。
だから彼は結構男女問わず好かれるタイプだったのではないかと思いますねえ。
トシの割に若く見えたのもポイント高かったです。


こう書くと失礼ですが、ほんとにサークルって誰でも入会できるのでとんでもないルックスの人が多いのですよ。
男女問わず。
学校でも会社でもぱっとしない人々の集いっていう印象が私にはありますねえ。
なのでマトモなだけで美男美女の称号を簡単に与えられるのもまたサークルならではな特権です。


結局この彼とデートすることになりました。
というのも彼は人なつこいところもありましたし、まあサークルで人見知りしてても無意味だし、気さくに個人メールも出すひとだったんですね。
メーリングリストしててもやはり個人攻撃はしないと全く意味ないですね。
公の場でイベントして公のメーリングリストをして、、、、ってそれだけでステディなんか出来るわけないんですから。
まして携帯メールすら無い頃でしたし。

でもそんなこと言ってもなかなかメールなんて出せない、、、、と思われるかも知れませんが、今の時代ならば携帯メール、過去においてはPCのアドレスゲットはもう即効やってしまいましょう。
このとき重苦しい雰囲気は絶対禁止です。
楽しいお友達を装って「またメールとかしてもいい?」とか言いながらアドレスゲットですね。
最初にアドレスゲット出来ないのに後々になってアドレスゲットはもっと難しいと思いますし。


で、彼から個人メールをいただいたわけです。
後に発覚するのですが、彼は男女問わず個人的にメールを発信しておったようです。
そこでメールにマメなら話は続くだろうし、別にいらない、と思えば挨拶メールでお互い終わりだし。
私はメールをもらえたこと自体が嬉しかったので彼にレスしました。
でもやはり内容は覚えていませんが、数日後くらいに待ち合わせして晩御飯を食べることになったのでした。

確か土曜日で仕事が休みでメールチェックしていたところ夕方に時間があくのだけれどご飯でもどうですか的な感じでした。
お出かけ自体が嬉しかったのでお洒落して出かけましたねえ。
二回目の顔合わせなのですが、まあ、顔は覚えていました。

駅で待ち合わせたのですが、彼は車で来ていました。
向こうのほうから彼がほんの少し照れ笑いしながら歩いてくるのを発見した私は好印象を持ちました。
それを見て私は彼が好きになったんじゃないかとさえ思えます。
物凄く照れられたら「馬鹿か?こいつ」と思いますが微妙なテレが良かったのではないかと。


それから駅近のショッピングモールでオムライス専門店みたいなとこでご飯食べて車で送ってもらいましたが、既にこのときには私は彼を意識していましたので車で二人は緊張しましたねえ。
また彼が少し甘い感じの声だったのと人当たりが柔らかいのも私にとっては新鮮でした。
必ずしも爽やかなメンズが良いとは限らないのです。


その後メールも個人的にするようになっていきましたが、メーリングリストで彼が投稿しているのに自分に対しての個人メールにレスがなかったりすると腹が立ちましたね。
こういうのには是非注意を払ってください。
オンナは結構こういうの気にします。
皆に(しかも女性サークル会員に)メーリングリスト上ではあるにしてもレスしているのに、何故私にはレスがないの?!と物凄い嫉妬と怒りが渦巻きますので、個人的にメールしているひとがいるならばメーリングリストよりも個人対応が最優先です。


さて、それくらい私的に盛り上がっていたのですが振り返ると結局彼と個人的にあったのはこれ一回きりで、後に彼が故郷に帰るときの送別会(でも、これ皆いましたから)、さらにその後一度ふたりであったっきりなのです。
というのも彼のお爺様が亡くなったり、妹さんが病気になったり、あと彼の抱える個人的問題等で結局私はフラれたのです。
彼と出会ってほんの2ヶ月くらいで故郷に帰ってしまったのですが、送別会で私は一万円くらいの腕時計をプレゼントしたのです。
まあそれは「好きだから」というよりも「送別」の意味だったので深い意味はないのですが、好きな人へのプレゼントなのでデパートでそれなりに楽しく悩みながら選んだものでした。
とても喜んでくれたのですがね。


故郷に帰ってから、彼が何度か電話をくれて深夜の長話もしたのですが、メールが来たのです。
とても一杯一杯で誰とも付き合えないのだというような内容で傷つかないように断られたのだと思いますが、あまりに傷つかないようにがメインになりすぎて私には難解でした。
やはり断るならある程度はっきりしないとフラれたんだか何だかよく解からないという不可解な気分が残りますので、傷つけることがメインではなくはっきりお付き合いは出来ないのですという事情は話したほうが良いと思いますね。
まあですからやはり彼は良くも悪くも「人当たりが良い」のだなあと今更しみじみしますねえ。

その時はやはりがっくりした私ですが後に彼に対する気持ちがザックリ無くなった瞬間があります。


数ヵ月後彼がこちらへ遊びにくるということになりました。
メールで待ち合わせ時間を決めて二人で会おうということになったのですが、その日になっても彼は待てど暮らせど連絡がないのです。
色々用事があるから時間が空いたら私の携帯に電話するということだったのですが、結局何時間たっても携帯は鳴らず。
そして後日「忙しくて時間がとれなかったのでまた今度来たときに会おう」というような内容だったと思うのですが、忙しい用事というのもサークルの男友達との飲み会であったので私は「も、イイヤこいつ」となったのです。
瞬間的に気持ちがザックリなくなるのを感じましたね。

ただ寂しいときには時々思い出したりもしばらくはしましたが今は良い思い出のひとつになっています。

私も入会した当時ほんとにチヤホヤされましたよ。

やっぱり当時のサークルってメンズが多いんですよ。

だから女性が入会ってだけで大事にされるんです。

パソコン通信時代はそれがもっとすごかったらしいですけど。


ですからもう「アタシ、こんなに人気あっていいの?」みたいな感じで有頂天になりますね。


でもそこで有頂天になってはいけません。

このとき、まだ私は彼氏募集というより寂しさ紛らす手立てという意味でサークル入会したんでわかってなかったですけど、サークル入るなら、そして異性を見つけたいならもう即効勝負でいかなければ駄目です。

妙に慣れてきてサークル内で友達とか増えてくると逆に人間関係のしがらみとかで気に入った異性が出没しても声をかけることすらままならなかったりするんですね。


だから男女問わず入会したらさりげなく即効アプローチでサークル外での交流を始めたほうが賢明です。

いい人をきどってるとほんとに「いい人で終わり」になりますから。

そこで私は数ヶ月間サークルでイベントがあると顔をちょこまか出したりしてたんですけど、とある頃にふと気になるメンズが出没するわけです。



ゴキンではサークル活動活発ですね。

誰でも主催者になれるのはまあ良いのではないでしょうか。

しかしサークルが出来てはなくなり出来てはなくなり・・・。

私は要するに人間関係を継続したい相手が見当たらなかったということなのだろうなあと理解しています。

思いっきり出会い系ですからね。


地元のサークル主催者からメールが届いておったのですが、私は全くほっちらかしておりました。

それでも削除しなかったのは心のどこかに何かがひっかかっていたからであろうなあと思うのですけど。


地方の入院患者とのメールもする気がなくなり、地元のメンズとも発展させる気もなかった私は再び退屈な日常に舞い戻ってしまったのでした。

早かったですね。

なんだかんだで一ヶ月間くらいの出来事だったと思います。


そこで私はサークルに思い切って入会しようと決断したのです。

地元だったので「サークルに知ってる顔があったらヤだなあ」と正直思いましたね。


これ、タイプに分かれると思うのですが私は過去の知り合いに会うのがすごく苦手なタイプなんですよ。

何をどのように接してよいのやらわからないんですね。

私は結構時間がたっても普通に当時のように近い感覚で接することが出来るのですけど、それが苦手な人もいるようですし、私が思っているほど相手にとっては私のことはどうでもよかったり、などと思うともう何をどのようにしてよいやらってパニくるんですよ。


そんなわけでヒヤヒヤしながら入会したわけですけど、結局知った顔がありませんでした。

心底安堵しましたね。

でも今後また新たにサークル入会した中に知り合いがいたらヤだなあ、と暗い気持ちを抱えていたのは正直なところです。

こういうのを気にしない性格の人はホントにうらやましいです。


そしてサークルというものを私は初体験したのでした。


何もかもが初めてづくしの頃でした。

誰にでもこのような季節があったと思います。


さて、初めて地元のメルトモと待ち合わせたのは相手の地元の最寄り駅でした。

なんでも音楽関係の仕事をしておりました。

彼はマンションで家族と暮らしていたので私も簡単に彼の家へついていきましたね。


今、思うとよく信用したなあ!と自分でも馬鹿さ加減にびびります。

でももしかすると心のどこかで絶対的な安心感があったのかもしれませんが今となっては思い出せません。


駅で待ち合わせて、しばらく「どのメンズだろう?」とさりげなく、でもきょろきょろとしてました。

当時は確か携帯メールが無かったんですよ。

携帯は持ってましたが番号を交換するというのも今ほど気軽にしてなかった時代じゃないかと。

なのでテレクラ宜しく、どんな服装で身長何センチくらいでとか情報交換して、それだけを頼りにいったんですね。

純粋だなあ~。


結果的に相手から声をかけてもらったんですが、まあ、見た目は思いっきりタイプから外れてました。

だからどこかがっがり感はありましたね。

やはりそれまで音楽関係とか聞いてましたから勝手に妄想が膨らんでしまい、でもリアルに幻滅みたいな。


そうして彼の家まで二人でテコテコ歩いていきました。

ちなみに当時私のほうが五歳年上だったんですが彼の第一声は

「げえええ!めっちゃかわいいやんけええええええ!」

でした。


今後、メルトモと初顔合わせするメンズの皆様、嘘でもいいからキチンとした挨拶よりも先に褒め言葉を叫びましょう。

たとえタイプでなくても少なくとも「良い人」の位置を確定できますから。

結局、この彼、とてもまともなメンズでしたね。

家も少し事情があってお父様が不在なのですが、でもとてもキチンとした雰囲気の家でした。

彼もタイプではなかったものの普通の人だったし。


でもこの後から私は彼にメールしなくなったのでした。

理由はやはり「タイプでなかったから」というのが大きかったと思いますね。

ぽちぽちメールしてたんですけど圧倒的にサボってました。


思うんですけど、例え電話にしろ顔合わせにしろ、やはりリアルに対面してしまうとメールだけの印象ではなくなってしまうので、そっから以降メールが続くっていうのは人間関係が続くっていうことで。

要するに私にとっては人間関係続けたいメンズではなかったということです。


ちなみにこの彼はメルトモで知り合った女性とお付き合いしたことがあるそうで。

私は顔合わせまでしておきながら「えーっ?それってどんな人ぉ?ちゃんとした人ぉ?」などととても失礼な発言をしてしまいました。

自分も結局同じことをしているのになあ、とそのときは解らなかったんですね。

あくまでメルトモ募集であって彼氏募集ではないという意識がその発言をしたと思うのですが、それにしても失礼です。

でも彼は「普通のひとだったよ」と答えてくれました。

今思うとキレられても仕方のない発言なのに・・・。


このようにして私は着々とネットの出会いに慣れていったのでした。

嘘か真かわかりません。

でももしも時を同じくしてゴキンでメルトモがいたならば私の話を読んで「あ、知ってるその人」と心当たりがあるかもしれません。

おそらく彼は地域など関係なくしてメルトモが存在していたと思うので。


彼は入院患者なのでした。

治らない病気で、でもメールは出来る環境だったらしくマメに必ずメールをくれたのが私はとてもうれしかったのでした。

毎日毎日会社と家の往復で出会いもない単調な退屈な日々。

これを打破したくてネットを駆使している人が殆どじゃないかと思い込んでいる私ですが。

打破する手段は多々あるでしょうけど、やっぱり独身となると「出会い」ですね。

独身でなくても「出会い」だと思いますけど。


全くメールの知識の無い私に色々教えてくれたのがこの彼だったのでした。

今となっては普通に文字を打ち込むだけですが、当時はやはり壁紙飾ったり文字装飾したりと懲りましたね。

そういうのが楽しかった時期です。

一番純粋に「メール」というものを活用していたと思います。

ああ、懐かしい・・・。


この彼とは結果一度だけ電話で話しすることにもなりました。

どうしてもメール機能の使い方が解らなくて質問したところ「電話するように」との指令が出て、また私もアホのように素直にドキドキときめきながら電話したんですね、わざわざ。

今の私ではありえません・・・。


電話の内容は覚えてないんですね。

ただ、やっぱり地方の訛りがあるなあ、とか思ったくらいですね。

声のトーンとかは私は悪いけどあまり好きじゃなかったと思う。


しかしやがて彼とのメールも途絶えがちになってしまいます。


思うんですけど、やっぱり寂しい時期にメルトモが欲しいって私は当時純粋にそれだけの目的でいたんですけど相手はそういうつもりはないわけで。

だから、もひとり残ったメルトモと実際会うことになってからはネットだけの付き合いは徐々に追いやられてしまったのです。

なぜ、もひとりのメルトモと会うことになったのか流れが思い出せないんですが、この彼は地元のメンズだったので気軽に会うことになってしまったんですね。

そんなに毎日毎日メールくれたわけでもないんですが、数日あいてメールが来たときには必ず「仕事で忙しかった」とかいう事情が説明されてあったので、それが嘘か真かおいといてオンナとしては嬉しいものですよ。


だからこれを読んでいるメンズ、毎日メールしたいわけじゃないけどキープしときたいメルトモにはきちんとアフターケアを怠らずにメールしましょう。

そんなわけで地方のメルトモより地元のメンズと私は都合良く移行していったわけです。

ゴキンで初めてメルトモというのが出来ました。


実際のところ鯖ヨミ多いんでしょうけどね。

でも私は当たり前のように正直に個人情報を登録しましたね。

まあ本名が出るわけでもなし、アドレスが出るわけでもなし。


ただここで意外につまってしまったのがHNでした。

HNをハンドルネームというのもここが初耳だったし。

結構いろんな人のHNを参考にしたんすが結局ホントのアダナにした。

珍しい名前じゃないし、かといって実際普通の名前なのにHNが風俗嬢顔負けなHNもセンスないと思ったし。


この頃のゴキンではサークルとかに対して全く興味なかったですね。

とにかくメルトモというのがどんなだっていうのが興味の対象。

そんなわけでなにやらテキトーに紹介文みたいなの書いて登録した。


おそらく50通はメールが届いたんじゃないかと思う。

これはスゲエエエエエ!と思いましたね。


というのもリアルで実際いきなし50人とか関わることなんて普通の生活送ってたら無いじゃないですか。

当然全員異性でしたけど。

でも私は「男女問わず」だったんですけどね。

かといって何も疑問に感じませんでしたけど「ああ、やっぱりネットってまだまだ男性社会なのね?」などとボンヤリ勝手に決めてかかりました。

この解釈自体ネットをよくわかってなかったと思いますが。


そんな中でどこをどうしても食らいつく要素のないメールが殆どだったと思います。

私は何が何でも返信しないとって思い込んでたんですがそれもトーシロ故だったなあと今はウブだったあの頃を思い出します。

けど、まあ、なんとか返信したりしたんですが、徐々にメール数が目減りしていきまして。


結局残ったのは二人と気になるサークルのお誘い一通だけになりました。

この残った二人と同時進行でメール上のお付き合いが続くわけです。