何もかもが初めてづくしの頃でした。
誰にでもこのような季節があったと思います。
さて、初めて地元のメルトモと待ち合わせたのは相手の地元の最寄り駅でした。
なんでも音楽関係の仕事をしておりました。
彼はマンションで家族と暮らしていたので私も簡単に彼の家へついていきましたね。
今、思うとよく信用したなあ!と自分でも馬鹿さ加減にびびります。
でももしかすると心のどこかで絶対的な安心感があったのかもしれませんが今となっては思い出せません。
駅で待ち合わせて、しばらく「どのメンズだろう?」とさりげなく、でもきょろきょろとしてました。
当時は確か携帯メールが無かったんですよ。
携帯は持ってましたが番号を交換するというのも今ほど気軽にしてなかった時代じゃないかと。
なのでテレクラ宜しく、どんな服装で身長何センチくらいでとか情報交換して、それだけを頼りにいったんですね。
純粋だなあ~。
結果的に相手から声をかけてもらったんですが、まあ、見た目は思いっきりタイプから外れてました。
だからどこかがっがり感はありましたね。
やはりそれまで音楽関係とか聞いてましたから勝手に妄想が膨らんでしまい、でもリアルに幻滅みたいな。
そうして彼の家まで二人でテコテコ歩いていきました。
ちなみに当時私のほうが五歳年上だったんですが彼の第一声は
「げえええ!めっちゃかわいいやんけええええええ!」
でした。
今後、メルトモと初顔合わせするメンズの皆様、嘘でもいいからキチンとした挨拶よりも先に褒め言葉を叫びましょう。
たとえタイプでなくても少なくとも「良い人」の位置を確定できますから。
結局、この彼、とてもまともなメンズでしたね。
家も少し事情があってお父様が不在なのですが、でもとてもキチンとした雰囲気の家でした。
彼もタイプではなかったものの普通の人だったし。
でもこの後から私は彼にメールしなくなったのでした。
理由はやはり「タイプでなかったから」というのが大きかったと思いますね。
ぽちぽちメールしてたんですけど圧倒的にサボってました。
思うんですけど、例え電話にしろ顔合わせにしろ、やはりリアルに対面してしまうとメールだけの印象ではなくなってしまうので、そっから以降メールが続くっていうのは人間関係が続くっていうことで。
要するに私にとっては人間関係続けたいメンズではなかったということです。
ちなみにこの彼はメルトモで知り合った女性とお付き合いしたことがあるそうで。
私は顔合わせまでしておきながら「えーっ?それってどんな人ぉ?ちゃんとした人ぉ?」などととても失礼な発言をしてしまいました。
自分も結局同じことをしているのになあ、とそのときは解らなかったんですね。
あくまでメルトモ募集であって彼氏募集ではないという意識がその発言をしたと思うのですが、それにしても失礼です。
でも彼は「普通のひとだったよ」と答えてくれました。
今思うとキレられても仕方のない発言なのに・・・。
このようにして私は着々とネットの出会いに慣れていったのでした。